Tokyo Shivaratri 2017

うららかな日曜日、シヴァ神を讃える年に一度のお祭り、シヴァラートリの奉納舞を観に行ってきました。

浦和の延命寺さま。入り口に毛筆のデーヴァナーガリー文字で「シヴァラートリ」と書いてありました(話せないけど文字だけは読める)。渋い。

浦和の延命寺。「シヴァラートリ」と書かれた毛筆の書が目印。

シヴァラートリについてはMasala Pressでジミィに書いています。ジミィってなんか字面がいいな。いまはジミィだけどそこそこ大きく羽ばたけますように(笑)。

さて私は世俗にまみれたイチ古典舞踊ファンでして、奉納の場においても、この人素敵とかこれはアカンとか、いらん思考が邪魔をします。神様へのエンターテイメントなのだから、もっとピュアな心で観たい……。

でもインドの古典舞踊を愛する総勢20数名の日本人の踊り手さんが次々に出演されて、それぞれ違うジャンルの踊りを観せてくださって、シヴァ神のおかげで私もすてきな、刺激的なひとときを過ごすことができました。

インド古典舞踊の多くは、その起源が寺院での巫女による奉納舞です(違うものもあります)。現代の芸能としてのステージングの構成としては、舞踊の種類によって呼び方が変わりますがプシュパンジャリという舞台の成功を祈る曲でまず神様に降りてきていただき、ティラーナという最後の歓喜の曲で神様を上にお送りします。

この日はたくさんシビれる踊り手さんを観たあとで最後の最後のティラーナがほんとうに素晴らしく、これは神様大満足でお帰りになったなという気がしました。日本人の主催、日本人の踊り手によるインドの神様への奉納舞で、こんなに素晴らしいものができるのだなあと感激しました。

すきな踊り手は、立ち姿だけでだいたいわかります。ピシッとしているし、衣装やメイクにダメなところが一切ない。知らない踊り手さんでも、この人はすごいなとか、んー気楽に観ようかなとか(失礼)、控えているときの姿と踊り出してからの印象はブレません。

ほんとうにすきな踊りを観ているときに、これだ! という瞬間があると、頭がジーンとします。頭のジーンが連続すると、もうたまりません。脳内麻薬発動。インド映画のダンスシーンにもそういう瞬間があります。この頭のジーンを味わいたくて、インドに通ってしまうのかもしれません。

今朝は朝からテレビはアカデミー賞を受賞した「ラ・ラ・ランド」一色ですね。あの主演の俳優がインドの俳優ランビール・カプールに見えて仕方ないのですが、さてさて本編はいつ観られるかしら。