ハッピーホーリー♪ What’s up my friend?

昨夜はデリーにいるラダック人の古い友人からビデオ電話。便利な時代になったものです。インド北部はただいま、春の訪れを祝う色粉色水かけ祭ホーリーの真っ只中。

ラダックはインド最北部の山岳地帯で、中心地のレーは標高3,500メートルもあります。2013年に日本でヒットしたインド映画「きっと、うまくいく」のラストシーンの絶景がある土地です(あそこはレーからは少々遠い)。

ちょっと変わった縁でつながった友人のレーの実家に2か月居候したのは2001年のこと。ご両親にも、きょうだいにも、いとこにも、一族総出でよくしてもらい、とても思い出深い場所です。

ただ私はどうも高地に弱いらしく、ラダックの高度にはついに適応することがありませんでした。滞在中は毎日ずっと頭痛と戦い、ちょっと歩いてはぜえぜえと息を切らしていました。

ネパールでヒマラヤトレッキング(アンナプルナ・ベースキャンプ4,130m)に行ったときも、アフリカはタンザニアのキリマンジャロ山(ギルマンズ・ポイント5,681m)に登ったときも、高山病でフラフラしていたくせに高いところはすきなのです。困ったものです。と、さりげなく(?)高地自慢。うふふ。

「いま、どこにいるかわかる? すっごいきれいな場所♪」

そういう友人の背後には見覚えのある遺跡が。

「ハウズ・カースでしょ? 一昨年近くのB&Bに泊まったよ」

友人の子どもが遊ぶ声がする。夕暮れに染まった遺跡のリアルタイムの景色を送ってくれる友人。ほんと、いい時代になりました。

「ハッピーホーリー♪」

そういう友人は由緒正しきチベット仏教徒。同じ言葉を返す私は日印その他ヤオロズの神様を適宜信じるご都合主義者。ホーリーってヒンドゥー教のお祭りだけどね、まあいいよね、日本のクリスマスみたいなものということで。

「今日は赤いシャツにしたんだ、色つけられると困るから」

はいはい。平和でなによりです。

友人が送ってくれたハウズ・カースにある遺跡からの眺め。大都会デリー南部の市民憩いの場です