文の最後に『(笑)』とつく人ほど心の中は笑っていない

このことに気づくのにずいぶん時間がかかってしまいました。すっかりデトックスできた気分。

家族も友人も、私の周りにはこれまでずっと陽の気が溢れていて、たとえピンチに陥っても乗り越えるタフさに支えられてきました。

他人の顔色みて占いを気にして、気に入らない人がいても表ではどちらともとれるあいまいな笑顔を見せておき、裏でこちゃこちゃと欠点をあげつらう。世の中気に入らないひとだらけで、実に、たいへんそう。

文章の終わりに『(笑)』とつけておけば、毒づいたあとにも「やだ冗談だってば。本気じゃないよー」とサラっと逃げ道もつくっておける。でも心のなかはぜんぜん笑っていない。

そんな、ものすごく高度な対人術が新鮮でおもしろかったけれど、「ハテナ?」はずっと頭をよぎっていて、よく考えると、そうか、そういう感情から自分や家族を遠ざけたかったのだ、と合点がいった。

人の心の闇はマジ恐ろしいです。いろいろな闇を見てきたけれど、一番恐ろしいのはダントツこれ。

笑われながらでも自分からなにかを掴みにいく。そういうのがすきです。

スピッツの歌にそんなのあったな。

自分と他人の愛しかたを知らないひとは、周囲からたくさん愛されていることにも気づかない。