インドじゃなくてアンタが歩くネタ。
とツッコミが入るのはさておき。
武井壮さん、本気ですね。
インドの伝説の陸上選手を描いた映画「ミルカ(Bhaag Milkha Bhaag)」に日本人選手役で出演した話から何年経ちましたか。
ことあるごとにインドのことを話しているのをずっと追っかけてきまして。
テレビの世界の人なので、きっとテレビ的な立ち位置で、テレビ的な演出で、ちょっと目先の変わった芸風としてインドを持ち出したのかと最初は思っていたんです。
人と違ったことをしている、ちょっと違う私・俺でいるのは、そういう世界の人ならばなおさら美味しいことだろうから。
でもね。
ああこの人は、インドの文化や人や歴史や、今まさに躍動している社会の動きとか、そんなものに魅せられたんだなあと。
日本で「インド」は、あいも変わらずターバンでカレーで、だいたいいつもちょっとイロモノで、ちょっと知っている人にはITで。
いまだに、「女性でインドが好き」というのは、世間様から見たらかなり「変わっている」し、「よくわからない」し、「きっと変な人」のままです。
先日やっと渡航歴を整理したら、1997年から2017年の20年間で33回インドに渡航していました。そして1回として「なんにもなかったなぁ今回。まあまあの旅でした」と思ったことがなく、だいたいいつも激動で感動で感涙で、行くたびに新しい顔を垣間見せてくれるのがインドという国です。
若いエネルギーに満ち満ちて、無理くりながらも4000年の人智の限り回り続け、これからもどんどん発展していこうという気概に溢れていて、私はそんなところに惚れ込んでいます。
だからインドで遭遇するちょっとおもしろい話は、そりゃまあ限りなくおもしろいけれどネタじゃなくて、私には財産。
酒の肴に誰かのウケを狙うものじゃ、ありません。
武井壮さんがインドの話をするとき、多少おもしろおかしくしている部分はあるにしろ、そこには確固たるリスペクトがあって、あ、この人と同じ愛を私もインドに感じている! と嬉しくなりました。
いつかどこかでお会いして、思う存分お話を聞いてみたいし、できるものならなにか一緒にやってみたい。本気の本気の100%本気の人と、インドのお仕事、したいです。
ちなみに私はこの映画マジ泣きしながら観ました。主演のFarhan Akhtar、かっこいいです。
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