なにかに怒っているときの自分、収まる段階がひじょうに長く、自分でも「めんどくせえやつ」と思います。
しかもその怒りが「え、いまさらですか?」というタイミングで遅れてやってくるので、誰かにぶつけようにも時期を逃した感が満載で。
私が怒りを覚えるときは「モヤっとする」なんていう今風で都会的でアタシオシャレサンデス風な怒りではなく、ドロドロに赤い溶岩的に「触るな危険」な怒り。
そうやって怒るの、ちょっとカッコ悪いです。
ただ、アテクシそんなことしませんのよ、と冷静を装いながら皮の下一枚で怒りがトグロを巻いたままウイスキーになりそうな勢いで醸されながら生きているよりは。
ときどき湧き上がる瞬間湯沸かし器的な怒りを素直に認めるほうが、ナンボか健全だと思います。
そんな気持ちで眠りについたら、明け方すごい夢を見ました。
深い森の奥。そこにやってくる異形のモノを刀でかっ捌いてその黒い体液を全身に浴びれば、美しく白い肌が再生する、という。
私の姉という人物が「次は私たちが『やる』権利を手に入れたから」といって権利証のようなカードを見せてくれ、私は姉とふたりで異形のモノを待ち伏せする。
で、熱いドロドロした無数の生き物に絡まれながらやってきたそいつを、ふたりで思い切りかっ捌く。
プシューッと黒い液体をまともに顔に浴びる。
その際、森の掟では近くにいる子どもをひとり生け贄にしないといけないというので、私はためらいなく手をかけようとする。
が、姉が私の手首を押さえてそれを止める。
とはいえ、異形のモノは仕留めたのだからことは済んだ、と思いきや。
森の神が「おまえはまだシメを忘れている、子どもはどうした」という。
そこで姉が、「こちらから手をかけるのは胸が痛いから、止むを得ずそうなるように仕組もう」と策を練り、黒い子どもの集落に行き、妊婦の姉妹のふりをして油断させ、子どもと弓の勝負をする算段をつける。
黒い子どもは弓矢が得意で、お腹の大きな私たちを見てせせら笑う。
姉は「冷静に勝負しよう、そして的を間違えたふりをしてあの子どもを撃つのよ」という。
はたして、勝負は始まり、弓矢を手にとって。
……で、目が醒めちゃいました。チッ。
ちなみに私には姉はいません。
黒い子どもというのは黒人ではなくて、影絵のような文字通りの黒い子どもです。
示唆に富んだいい感じの展開だったのに、トドメは刺せず。
もう1度寝て続きを見ようかしらと思ったけれど、こういう夢を見たときはやたらと目覚めがよいので、もう戻れません。残念。
やー、すごい夢でした。ハッハッハーッ!