インド大使館主催のインド文化祭に、ガンジー生誕150周年を祝う民衆として(ダンス演目の端っこで)参加させていただきました。
大使館主催のイベントって、たぶんいろいろな制限があってやれることが限定されていて、宣伝のしかたがあまりイケてない(笑)
こういうお上的・お役所的な催し物は、来場者はお堅い感じの関係者が主で、背広(決してスーツではない)のオジサンとか、インド進出を検討するビジネスオーナーとか、そんな人々があちこちでお辞儀をしながら名刺交換している、みたいな場面が多かったと思うのです(それで真面目な古典音楽とか古典舞踊になると半分寝てるとか帰っちゃうとかな!)。
あとはなんというか「インドなんて変わったものが好きな自分」が好きな、ちょっと癖のありそうな人種といいますか。
自分を含め、従来のインド好きはどこかがおかしい人が多い気がします(笑)社会的にあんまり適応できていないというか、いまの言葉でいうならコミュ障気味というか。ひどい言い方だな、怒らないでねみんなー(笑)
でも、そういう人種だからこそ、表面的な浅いところでは満足せず、のめり込んでなにかを深くやり遂げたりもするのだと思います。私が敬愛し心酔する方はそんなタイプがとても多い。
今回の天竺文化祭は、そんな良くも悪くもマニアックな人々が、小さく濃ゆくゆるく繋がっていたころのナマステ・インディアをちょっと思い出させるようなプログラムと出演陣でした。
いまの世の中、ビジュアルやプレゼン力がとても大事じゃないですか。
そんななか、派手さやノリのよさはないし、講演なんて「インドとは」とか「マハトマ・ガンディーについて」とかですよ? 世俗にまみれてしまうと、タイトルもうちょっとなんとかしようとか、つい余計なことを思ってしまいます。
そんなことを考えつつ、しかしその方面の日本の第一人者が集まる貴重な機会にこんな中途半端な自分がすこしだけ入れるのは嬉しくもあり、いつになく真面目な気分で参加させていただいていましたら。
会場にて、バーフバリ界隈のインド映画ファンの皆様にバッタリ会う会う! 王国ツアーやインド女子旅講座のお客様もいらしている!
客席は満席で補助椅子がめいっぱい入っていて立ち見も出ている! 廊下は人がたくさんいてまっすぐ進めない!
なんじゃあ!!!
すっごくびっくりしました。
そしてとても嬉しかった。
去年、王国ツアーの際、成田空港のチェックインカウンターで
「まあ、きれいなお嬢さんたちがたくさん。いったいどういう団体様なんですか?」
っていわれたんですよ! わかりますか、長年インド行きのお客様の相手を毎日やっていらっしゃる方が、この客層いつもと違うなとお感じになったということです!
ライトで今風でおしゃれで可愛い女子たち(たぶん男子たちも)が、バーフバリをきっかけにインドに興味を持って、とにかくなんでもいいから手がかりがほしい、インドに触れたい、とこの地味なイベントにご来場になるという。
しかも彼女たちは今風でライトに見えるけど、のめり込みかたは決して浅くない。
情報が少ないなか、いろいろ調べ上げて、ぐいぐい分け入っていく。SNSがなかったころには見られなかった、ブワっとした拡散という現象もそののめり込みを加速させる。
わあ、エライコッチャ。
しかも、廊下でモニター越しに見ていた私はちょっと眠くなってしまった講演(怒られそう)がおもしろかったとかおっしゃる。6時間もある長丁場のイベントなのに、最初から最後までずっといてくれた人もいる。
だいたい、大雪の予報が出て足場の悪いなか、立ち見がでるほどの大盛況って!
とてもとてもとても、嬉しいです。日本インド界の末席ではあるけれど、もろもろ、私もがんばります。
とりあえず今日からジョギングはじめる。笑