現場からは以上です

旅をするには本当に便利な時代になりました。

長年ガイドブックを携えていたけれど、最近はほとんど持って行きません。

代わりにiPhoneと現地SIMカードとモバイルバッテリー(ちなみに旅講座でもお伝えしていますが、現代のガジェットは電源がないとただのゴミになるので変換プラグやバッテリーは最重要ですよ皆さま)。

事前の下調べもGoogle先生やホテル予約サイト。航空券もオンラインで予約。

いまも昔も共通しているのは、旅の情報収拾をしているときが本当に楽しいということ。

行き先やタイミングによってはなにも調べずに行くときもありますが、インドは安全のために事前の予習がけっこう重要なので、わりと緻密に計画を立てて調べ物をするほうです。

Google Mapで距離を計ったり、ストリートビューを見たり、画像検索したり。

そんな事前の情報収拾で、けっこう旅した気になってしまったりもして。

ですが!

世界のあちこちを旅してみていえるのは、

やっぱ行かなきゃわかんねえ!

ということです。笑

切り取られた画像では見えなかった全体像もそうですし、一番「あ」と思うのは、湿度や温度、匂い・臭い、雑音、そんな、いわゆる「空気感」というようなふわっとした感覚です。

その土地の人の気質や文化を形づくるのは、綿々と息づいてきたこのような空気感なので、どれだけ事前に予備知識を仕入れていても、実際に行ってみたら受ける印象がまったく予想外のものだったりします。

そればかりは行かないと分からない。

ピントの合った写真も、臨場感あふれる動画も、空気感を100%は伝えきれない。

Google先生はなんでも答えてくれるけれど、ほんとうに知りたいことは検索では見つからない。

「旅行をしなかったら今ごろひと財産あったはず」

とは、子ども3人を毎年2回は海外旅行に連れ出していた両親の言葉です。

私もおそらく旅をしていなかったらけっこうな額の蓄えを築いていたでしょう。

よくまあ稼ぐそばから気持ちよく使ったなと、われながら感心します(感心している場合でもないけど)

でも、私にとって旅はなにものにも代えがたいもので。

まだまだ世界のいろいろな場所に行きたいし、知らない景色を見てみたい。

現場からは以上です。