「かわいい」がつくる世界

インドビジネスを考えるにあたり、私も人並みに起業や経営や時代を読む的な書籍を何冊も読みまして、あまり得意ではないけれどセミナーに参加したりもしています。

どうにもマイノリティなほう、一芸に秀でた頭のおかしな人のほうに傾いていきがちで、世間様とのズレは自分が一番実感しているので、世の中どういうものがお金になるのか? ということにとても興味があるのです。あ、そんなこと、みんな興味あるか。

インド以外にも世界中いろいろな場所に行きましたが、価値観の軸は違えども、見た目が大事なのは人種、国籍、社会背景問わずに世界共通だと思います。

とはいえ、見た目を重視するあまりに自然に逆らうとか、抗い続けて疲れるとか、そういうのは違うと思うんですね。食べ物をきれいに見せるために着色料を使うとか、シワを消すために毎月注射を打つとか、そういうやつ。

自分もエイジング真っ只中なので、自分のために、白髪を染めて気分が上がるとか、いくつになっても着たい服を着る! とか、やりたくてやっていることはどんどんやったらいいと思います。

ただ、自分の変化は変化としてゆるやかに受け止めていったほうがいいような気がするし、見た目のために精神的にも金銭的にも無理をするのはあんまりよくない。

で、日本のトレンドは「かわいい」がつくるんですよね。その「かわいい」をつくるために、もしかしたら世界のどこかで誰かの犠牲があるかもしれなくても、

日本の「かわいい」は、売れる。

きゃー! かわいー!

と老若問わず、女性に言わしめたものは、売れる。

もともとそういう売れ筋とかみんなが好きとか大流行にはぜんぜん興味がなかったのですが、娘が生まれたことで、そんな一般的な「かわいい」に触れる機会が増えました。

やっぱり「かわいい」もいいなあ。「かわいい」で笑顔が増えるなら、うれしいことだ。

ずいぶん遅咲きの「かわいい」です。