ここで宣伝もアレなのでサイト名は書きませんが、とあるインド料理レストランさまのリニューアルWebサイトの制作をさせていただきました。制作から時間が経つとサイトはどうしてもデザインのみならず機能面でも古くなっていきます。
開設時にはなかったSNSとの連携や、スマートフォンなどの表示対応といった一般的な機能面の刷新に加え、インドやインド料理に関して日本人ユーザーが知りたいであろう情報なども取り込み、他店との差別化を図ることをご提案しました。こういったご提案は、私にとっても、一般的なWeb制作者との差別化ができる大きな強みだと思っています。
昨年、退職してから3か月ほどWeb制作の学校に毎日通い、最新のWeb制作技術や業界事情なども詰め込みまして、その後の初めてのお仕事でした。八尋企画は個人事業主を組織化したコンソーシアムを作っていくことを目的のひとつとしていますが、今回はサニティ・チェック以外の作業は私ひとりで行いました。
日々進化していくインターネット界の窓口であるWebサイトは、最先端の戦略ツールといえます。今後なにをするにしても、いまの時代はWebとの関わりを避けることはできませんから、まずはよく仕組みを消化しなくてはという理由でWeb制作を学んだ次第です。
なんせ展開の早い世界で、制作の担い手もたくさいんいます。デザイン力や技術力では長く専門にやっている人や大きな組織には勝てません。でも私には「インド」というキーワードがあります。
この1年は八尋企画の4本の柱「マルチ言語Web制作・越境Eコマース・女性の渡航アドバイス・インド英語の翻訳通訳」を通じて、どのようにインドに関わっていけるかを探ろうと思います。4つとも同時進行で種まきをしていて、おまけに配給しているインド映画のこともあって、思いのほか盛りだくさん。
さて横道。
インターネットとの付き合いはかれこれ20年以上になります。大学生のころWindows97が出て、IBMのアプティバという(今思えば)ゴツいデスクトップパソコンを12回払いだったかの分割で購入したのがきっかけでした。なにがしたかったかというと、当時まだ手書きだった講義のレポートを作成するため……というのは二の次で(笑)、大学3年の春休みに3か月ほど回ったインド・ネパールの旅のことを誰かに話したくて話したくてたまらず「ホームページ」なるものを自分で作って発信したい、というのが目的でした。
理路整然が苦手な文系のアタマで必死にHTMLを学び、「されどマサラ色の日々」という痛々しいタイトルの(笑)Webサイトを作りました。自分が見てきたインドのことや、夢中になったインド映画のこと、留学先のマレーシア・ペナン島のことをポツポツと書いていました。出始めたばかりのお弁当箱のような大きさのデジカメ(300万画素!)を使って写真もずいぶん載せました。当時はまだSNSはありませんから、各サイトに設置された「掲示板」のコメントでやりとりして、「オフ会」として同じ旅好きの皆さんと会ってお友だちになったりしました。当時からずっとおつきあいが続いているお友だちもいたりします。
この「ホームページ」は2003年まで6年ほど運営していました。何代前かのPCからコピーにコピーを重ねたアーカイブにファイルを保管しているフォルダがあっていろいろと中身を見直したけれど、なんだかもう、恥ずかしくて穴があったら入りたい。
ユーザーも制作者もプラットフォームも拡大し細分化し、いまやWeb業界事情は激変していて驚くばかり。でも、インドへの距離は確実に縮まったといえるので、いろいろな可能性にわくわくしながら、さて今日もお仕事がんばりましょうかね。